信濃毎日新聞に連載 第1回 ケータイの落とし穴−いま子どもたちの世界は| 信濃毎日新聞毎週月曜日に連載 第1回 ケータイの落とし穴−いま子どもたちの世界は 「考えられぬ少女と大人の繋がり」 |
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| 下田 博次 | |
| 結びつくはずの無い関係・・・・遠隔地で犯罪の被害に | |
| 昨年(2002年)の春から夏にかけて、東京、群馬、栃木、富山など日本の各地で、少女達による従来にないパターンの事件や被害報道が相次ぎ関心を集めた。 例えば東京の少女と群馬県館林市の少女(いずれも17才)が一緒に高崎市の男性(27才)とホテルに入り、男の入浴中に財布を盗んむという事件が発生した。また群馬県太田市の少女2名(ともに14才中学生)が、栃木県足利市の男性(42才)や埼玉県本庄市の男性(30才)と太田市内のホテルで淫行、中学生売春で逮捕された。北陸では能登半島の七尾市の少女(14才)と富山県高岡市の男性(34才)の児童買春事件が発生した。また石川県金沢近郊の女子中学生と富山県城端町の男性(38才)の児童買春事件では代金の支払いをめぐりトラブルが発生した。 きわめつきが、東北である。昨年8月、宮城県塩釜市の塩釜港で栃木県宇都宮市の女子高生(16才)の遺体が発見された。容疑者は塩釜市の無職男性(30才)だった。この事件では、容疑者の男性(30才)が被害者・少女の携帯電話を所持していたことに注目が集まった。調べでは2人は、携帯電話の出会い系サイトで結びつき、同じ携帯電話が逮捕の端緒となった。 これら従来考えられなかった事件には、「大人と子供の県や市など地域を越えた、結びつくはずのない関係」という共通性がある。なにしろ、この手の事件では北海道の女子高生と岩手県の男性とか東京の少女と沖縄の中高年男性というケースもあるのだ。しかし遠隔地の知り合うはずのない男女。それも大人と未成年の少女という、これまでは考えられなかった繋がりがふえている理由、原因については、最近までよくわからなかった。実際に平成12年あたりから私の研究室には、群馬県内だけでなく他県の警察から「これまで聞いたこともない非行パターンが現われている。子供がとんでもなく遠い場所で性犯罪にかかわっている。この児童買春事件の広がり、広域化は、自動車など交通の発達だけでは説明できない。何が原因なのか」という問い合わせがふえてきた。 そのような質問に、私は「携帯電話に追加されたインターネット機能のせいだ」と説明してきた。子供と危険な大人を結び付けるリンク機能が携帯には、あるのだ。いわゆる「出合い系サイト」と呼ばれるコンテンツの利用が、その危険なリンク・サービスを提供している。そして昨年末に警察庁は、この出合い系サイトの利用規制に乗り出すと発表し注目を集めている。 |
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| 信濃毎日新聞2003年1月6日(月曜日) | |
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